無性愛の原因

無性愛

何が原因で無性愛者になるのか

無性愛者とは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のことです。

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自分はこの先生きていても、生涯恋愛することはないだろうと理解したのは、10代のころでした。

当時はまだ、人の性質としてそういうことも有り得るだなんて知りもしませんでした。周りに同じような人もいませんでしたし。

ですから、コレの原因はなんだろうかと考えてみたこともありました。

悩むほどではなかったけど

まだインターネットが身近なものではなく、現代のように何か疑問に思ったらすぐ検索するという時代ではなかったし、そもそも無性愛という性質そのものが確立されていなかったかもしれません。

ですが、もう今では「無性愛は生まれ持った性質で、後天的な原因はない」という結論が出ています。

バシッと

生まれつき無性愛者

無性愛は、性的指向の一種です。異性愛・同性愛・両性愛にならぶ性質であると言われています。

そして、性的指向は「生涯変わらない先天的性質」です。

自分で選んだわけではなく生まれ持った性質であり、自分でも変えられないし、外部から変えようとしても通用しません。

何か特別なきっかけや原因があって無性愛者になるのではなく、生まれつき無性愛者なのです。

最初からそう

今までに恋愛で傷付いたり不安を覚えるような出来事があって、それゆえに恋愛を遠ざけているという状態は、無性愛者では有り得ません。過去の経験から例えこの先恋をしないとしても、その人が恋愛可能な性質であることには変わりなく、無性愛の性質に変わるというものではありません。

意志や決意の話じゃない

ですから、自身が恋愛できないことにはっきりとした原因があり、そのせいで恋愛に対して恐怖心や不安、嫌悪感を抱いているのなら、無性愛者ではないと言っていいと思います。

海辺の一人掛けの椅子

原因を探したこともある

私が自分の性質に薄々気付き始めた中学生のころ、おそらくまだ無性愛という言葉すらできてなかったかもしれません。

生まれつきのものだなんて知らなかったので、なにかしら原因があるんじゃないかと考えていた時期もありました。

分析するのが好きだった

でも、子供なりに自分の中に原因を探してはみましたが、ピンとくるような出来事は思い当たりませんでした。

それでもそれらしいことを無理やり挙げるとしたら、幼いころ両親が一時期不仲だったことが思い付きますが、でも正直そんなのはざらにある話で、それによって自分が深く傷ついたという自覚もありません。

バイオレンスな不仲じゃなく

もうひとつは、人見知り故にあまり他人と広く付き合わず、そう滅多に信用しないところが影響している可能性も考えましたが、それは性格の話であって、その性格ゆえに恋愛のハードルが高くなることはあっても、生涯全く恋をしないなんてことにはならないだろうと感じていました。

そうはならんだろ

そして何より、何かしらの結果でこうなったのではなく、自分という人間はそういうものだという感覚が、まだ「無性愛」なんて知らない当時から確かにありました。

10代のころは漠然と思っていただけでしたが、今となればその感覚の正体が、「性質」であり「性的指向」であるということなんだと理解しました。

一人の足跡

自分の人生で誰かに恋をすることはないだろうと感じていても、自分の何が原因でこうなったのかと悩む必要はありません。

無性愛者ならばそれは生まれ持った性質であり、過去や家族や性格に原因はないんです。

無性愛の性質を持って生まれてしまったのだから、もうどうしようもない、自分にも他人にも変えようがないと受け入れて、その上でこの先どう生きていくかを考えることの方が、現実的で有意義だと思っています。

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