無性愛者(アセクシュアル)とは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のことです。
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無性愛者（アセクシュアル）とは？恋愛感情がない人もいる
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無性愛は、異性愛・同性愛・両性愛にならぶ性質であると言われています。
ただ、他の性質に比べると認知されたのが遅いうえ該当人数は非常に少ないので、まだどういう位置付けなのかはっきりしていない部分があります。
現在でも、そもそも無性愛は性的指向には含まれないと言う研究者もいるそうです。
では性的指向とは何なのか、無性愛が含まれないとするのは何故なのかを調べてみました。
性的指向とは
性的指向の意味を検索すると、「恋愛感情や性的関心がどの性別に向かうかを示す概念」と出ます。そして異性愛、同性愛、両性愛などがある、と続きます。
ちなみにここで無性愛が一緒に並ぶことは滅多にないです。
「など」の中かな
恋愛感情や性的関心がどの性別に向かうかを示すものだから、どの性別にも向かない無性愛は性的指向に含まれないということだろうかと思いましたが、どうやらそういう意味ではないようです。
性的指向には「生涯変わらない先天的性質」という定義があります。
選択した結果ではなく生まれ持った性質であり、永続的で、自分でも変えられないし、外部から変えようとしても通用しません。
病気じゃないんだから治りませんというやつです。
この重要な定義が、無性愛は性的指向に含まれないという意見に関係しています。
ややこしくならないように、性的指向と恋愛的指向を分ける話は一旦置いておきます。
無性愛は性的指向に含まれないという意見
大前提として、性的指向は生涯変わらない先天的性質です。
そして異性愛、同性愛、両性愛は、だいたいが思春期の早い段階で決定されます。
同性に惹かれるから同性愛者だというのはすごく分かりやすいですよね。
それにひきかえ無性愛は、いつ無性愛だと決定付けていいかが分かりません。
現状誰にも惹かれたことがない事実があっても、この先ずっとそうなのかは分からない。
性的関心を持たないという特性が、生涯にわたって続くものとしていいかがはっきりしない。
永続的だと決定付けるタイミングがないから、性的指向の定義に当てはまらない。
すなわち無性愛は性的指向ではない、という意見らしいです。
なるほど
私の場合は自身のこの性質を10代前半で自覚し、10代後半で一生こうなのだろうと決定付けました。
なぜ決定付けられたかと聞かれても、「どう考えても誰かに恋愛的・性的な関心を持つことはできそうもない。一生できる気がしない。明らかに自分の中に存在しない。周りを見ていれば分かる」としか説明できません。
それは生涯に渡って変わらないものなのかと言われても「そうだと確信している」としか答えようがなく、「同性に惹かれたから同性愛」というほどの説得力は確かにないです。
でも本当にそうなんだけどなー
性的指向としての無性愛
無性愛が性的指向に含まれないという意見は少数で、多くの研究者や性的少数者のコミュニティは他の性的指向に並ぶものだと考えているそうです。
無性愛を自認し、実際にその性質が永続的なものだった人たちが実際にいるという事実もあるでしょうし。
私も自身のこの特性が、大分類として異性愛・同性愛・両性愛には属さない全く別の性質だという感覚があります。なので無性愛は性的指向の一種だと言われた方がしっくりきます。
違和感がない
もちろん自身を無性愛者だと思っていても、思春期をとうに超えた年齢で初めて他者に惹かれるという人もいると思います。
でもそれは、異性愛を自認している人がある日同性に惹かれていることに気付き、結果両性愛だと自認するというようなケースと同じようなものじゃないかと思います。まぁ恋愛経験がないのでそういう事が起こり得るかは分からないですが。
ないことはないだろう
性的指向の話に限らず、人間の内面の複雑さなんてとても白か黒で分けられないし、例え1から100まであったとしても99と100寄りの99で分かれるくらいのものだと思っています。
生涯変わらない先天的性質が性的指向なら、無性愛を自認していた人が初めて異性に惹かれたら、それは無性愛が異性愛に変わったわけではなく、今まで自覚していなかっただけで異性愛者だったということでしょうね。
現代では、人は多種多様だというのが当たり前の認識で、それぞれの分野の研究や、多様性を認める動きが活発です。
それでも無性愛者は圧倒的に人数が少ないですし、研究される機会も多くはないでしょうから、いまいちまだはっきりしていない部分もたくさんあると思います。
そもそも無性愛の定義ですら、英語圏と日本では違う場合があるほどです。（最初に一旦置いた恋愛的指向の話が関わってきます）
くわしい話はこちら
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無性愛者とアセクシュアルとアロマンティックはどう違う？
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私自身どこかのコミュニティに属しているわけではないですし、新しい研究結果もインターネットで検索して出たものを読むくらいしかできないですけど、これから無性愛がもっと詳しく分析されることがあるなら、とても興味をひかれるのでぜひ読んでみたいです。
そしてなにより、一般的にも広く認知される日はいつか来るのかが正直一番気になることで、楽しみなことでもあります。