「恋せぬふたり」無性愛者の感想

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恋せぬふたり 第3話をアロマンティック・アセクシュアルが見る

NHKドラマ「恋せぬふたり」の感想を、無性愛者(アロマンティック・アセクシュアル)の人間が書いていきます。

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「恋せぬふたり」 第3話 感想

高橋に渡すアンケートの回答に悩む咲子。

確かに選択肢だけだったら割とスラスラ書けても、文章を書くとなると少々考え込んでしまうのは分かります。

せめて提出期限は今週中にしてくれ。

平日の本日中キツくない?

翌朝なぜかものすごくヘコんでいる高橋の話を聞き、咲子はふたりでなら解決できると手助けを申し出ます。

そしてこちらも期限が今日までのポイント特典を受け取るために、仕事の後それぞれ手分けしてお店をまわるふたり。

欲しい服がないから服屋の割引特典は使えないけどしょうがないと言う高橋に、ショーウィンドウを見て気になっていたコートを買うため割引を使わせてもらう咲子。

このシーンがすごく良かったです。

高橋さん的にはせっかくの特典を無駄にせずにすんだ上に、今日手伝ってくれた咲子が喜んで割引を使ってくれたのは、こう、ちょうどいい感じでうれしかったんじゃないかと思います。

恋人ではないふたりだけど、「ほぼ家族」として一緒に住んでいるからこそできたことで、こういう些細な積み重ねで一緒に暮らすことに慣れていき、家族になっていくのかなと感じました。

少し距離を開けて笑顔で話しながら並んで歩いてる姿も良かったです。

実家に行った時とは大違い

すべてのお店をまわった後、喫茶店でアンケートの答えを口頭で伝える咲子。

そういえば冒頭で、先週の同僚の「俺の女」発言の意味が少し分かりました。元カレだったのか。だからといって俺の女ではないけどな。

過去に、付き合ったうちに入らないような交際の経験があるのはすごく分かります。

小中学生ごろからすでに自分は恋愛ができないんじゃないかと思いつつも、生涯に渡ってそういう人間だと確信に至るまでには時間がかかります。

なぜなら周囲の人もドラマも漫画も、みんな恋愛しているから。人間なら誰でも恋をするものらしいから。

結婚、ひいては将来の人生に関わってくる話なのでそう簡単に自分を決定付けるわけにはいかず、それを確かめるために誰かとお付き合いをしてみるというのは、アロマンティック・アセクシュアルでも結構ある話なんじゃないかと思います。

自分もそうでした。一週間も経たず別れましたが。

本当申し訳ない

このアンケートで咲子は高橋さんにかなり自分の内面をさらけ出したなぁと感じました。

そして今週のラストシーン。

先週に引き続き強烈キャラの同僚が、咲子と高橋をずっと尾行しており、家にまで来てわめき散らす事案。常軌を逸してます。

恋は人を狂わせるとよく言いますが、だから異常行動にお目こぼしがあるなんてことは当然ない。

はっきりストーカーじゃん

恋人でもない男女が一緒に暮らすなんてありえないと主張する元カレ同僚かず君。

咲子はあなたの持ち物ではないんですよ、かず君。理解できないアンケートも、納得してもらう筋合いはないんですよ。

高橋さんもまさか話に聞いていた元カレが、こんなエキセントリックな人だとは思わなかったでしょうね。

さすがに予想できない

ただ唯一、咲子にアンケートを見せたのかと問う高橋さんに、「俺が勝手に見たんだよ!」と正確に言ったのはでかした。

もう正直それだけでちょっと見直したくらいでかした。元が底辺だけど。この件で咲子と高橋さんが揉めるのは見たくないなと思っていたので。

他者と接触できない高橋さんですが、人を助けるためにそれを飲み込み咄嗟にかず君の腕を掴んで、起こした反動で階段から落ちてしまいます。

予告を見る限り命にかかわる怪我ではなさそうで安心しましたが、同僚がまた頭のおかしなことを言い出していました。

俺ここ住むわってどういうことだ。少し落ち着けかず君。

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