無性愛者とは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のことです。
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今回は、まだ自身が無性愛者だと自覚していなかった小学生のころの話です。
この先一生誰かに恋愛感情を抱くことはないなんて知らなかった時期です。
恋愛に対してどんな感覚だったか、周りの人や創作物を見てどう感じていたかを、大人になった今だからより詳細に説明できると思い、書いてみました。
無性愛を自覚する過程をまとめたページもあります。
こちら
無性愛者は、いつどうやって自覚する?【前編】
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無性愛者は、いつどうやって自覚する?【後編】
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好き=好感度
小学生でも低学年のうちは何も考えずに生きていましたが、高学年になると恋愛の話をする機会に遭遇するようになります。
かと言って周囲の恋愛もまだまだごっこ遊びのようなもので、一番好きな人はあの人、二番目はあの人という程度の軽いものでした。
当時の自分の感覚としては、恋というより好感度に近いように捉えていたと思います。
順番決めるあたり
でも、「好きな人」という名目を掲げて異性の名前を挙げているのだから、もしかしたらその感覚こそが、恋愛できる人にとってはいずれ本格的な恋愛感情になるのかもしれません。
恋愛の前身?
同性愛の人が小学生の頃のこういった会話で自身の性質に気付くという話も聞くので、例えごっこ遊びのようなものでも、「恋愛み」はしっかりあったのかもと、今なら思います。
ただ、これは無性愛者である私の完全な主観なので、「いやいや恋愛の前身でもごっこ遊びでもなく本気の恋心だ」という人もいるかもしれません。
なにせ当方恋愛感情を持たない人間なので、そこは推測に過ぎません。
あしからず
大抵「好きな人」はいるもの
恋愛話になると、「好きな人いる?」という質問が当然自分にも降りかかってきます。
好感度のようなものでいいと認識していた私は、先生や年上のいとこ、大人っぽく見える同級生などを「好きな人」と見なして会話していました。
実際大人に好感を持つことが多かったので、好意を抱く傾向としての「好みのタイプ」だったのだと思います。恋愛的な意味ではなく。
恋愛成分は入ってない
小学生同士の恋愛話なんてあっさりしたもので、5分後には別のことをして遊んでいます。だから自分に質問が回ってきたときも、軽い気持ちで答えていました。
ただ、なんとなくですが、「好きな人がいない」というのは少数派だという気はしていました。
周りの人の「好き」も小学生程度のものだと思ってはいましたが、でもその小学生なりの「好き」をみんな持っているのだという感覚が、漠然とですがありました。
だからこそ自分も、好感度の高い人を「好きな人」に当てはめていたのだろうと思います。
そう考えると、自身の性質に気付くより先に、世の中の恋愛大前提っぷりを当時から肌で感じていたのかもしれません。
この先何度も何度も感じる
人と違う所があったとすれば
昔は今よりも恋愛もののドラマが多かったという話を聞いたことがあるので、私の子供の頃もそうだったかもしれません。
小学生では自分専用のテレビなどなかったので、リビングで流れるままに恋愛ものもそうでないドラマも見ていました。
漫画も好きでしたが、当時から恋愛メインの作品はあまり読んでいませんでした。ですがメインではなくても、大抵の漫画に恋愛描写は存在します。
そうやってたくさんの創作物に触れることで、「恋愛」という存在を知っていきます。
創作物ってすごい
泣いたり傷つけたり、時には命をも賭ける登場人物を見て、本当の恋愛とはこれ程のものなのだと認識します。
それ故に、まだ小学生である自分や周りの「好き」は、ただの真似事だと分かっていました。「好きな人」という体で話してはいるけれど、正真正銘の恋愛には程遠いものだと。
だからこそ、自分が他の人と違うとは思っていませんでした。
自分が本当の恋愛などしていないことは分かっているけど、周りの人もしていないのだから同じだと。
一緒
ですが今、当時を思い返し改めて他の人との違いを考えたとき、もしかしたらと思い当たることがひとつだけあります。
それは、創作物で知った本当の恋愛を、いつか自分がするという想像が一切できなかったことです。
もし無性愛者ではない人たちが、成長した自分の恋愛を想像したり恋愛に対して憧れを持つものだとしたら、自分にはそれがありませんでした。
もちろんドラマや漫画ほど現実は派手ではないと分かった上で、それでもいつか正真正銘の恋ができるとはいまいち思えませんでした。
特に憧れもなかった
小学生の時点で人と違うところがあったとしたら、それぐらいだと思います。
以上が、無性愛者である私が小学生時代に感じていたこと、そして当時を思い返してみて今感じることです。
中学や高校時代のことも近いうちに書いてみたいと思います。
小学生時代のまとめ
- 「好きな人」とは好感度の高い人
- 本当の恋愛だとは思っていない
- 周りも自分と同じ程度だと思っている
- 好きな人がいないのは少数派な気がする
- いつか自分が本当の恋愛をする想像ができない