無性愛者とは、他者に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のことです。
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無性愛者(アセクシュアル)とは?恋愛感情がない人もいる
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無性愛者とアセクシュアルとアロマンティックはどう違う?
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家族や友人には、自分が「生涯誰とも交際や結婚をしない人間」だということを、ある程度は分かってもらいたいと思っています。
やっぱり身近な人達には自分のことを理解してほしいですし、なにより、知っていてもらわないといろいろ面倒なこともあるからです。
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無性愛を家族や友人に理解してもらう方法
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それでは、そこまで親しくない人達はどうなのか。例えば学校や勤め先で接点があるぐらいの関係性では、果たして理解してもらえるのか。
そもそも、この性質を説明するのか。
学生ならまだ話題は「恋愛」止まりですが、社会に出ると「結婚」の話になってくるので、なかなか避けては通れません。
まず理解されないと思った方がいい
職場の人達に「恋人はいらない」「結婚する気はない」と言ったところで、大抵は「理想が高い」だの「まだ出会ってないだけ」だのといった言葉が返ってくるだけです。
中でも一番げんなりするのは「そういう人に限って突然結婚しますって言い出すんだよ」ってやつです。
もう聞く気ないじゃん…
一度言っただけで正しく理解してもらえることは、まずありません。
90%がだいたいこのような反応で、残り10%が悟った表情からの「結婚なんかしなくて正解だ」です。
いろいろあるよね
恋愛感情を抱かない人間がいるなんて想像もしていないし、言われたとしても信じられないんです。
例えばどういう言い方なら伝わるか
一発で理解されることはないと言いましたが、「恋人はいらないし結婚もしない」という言い方では、おそらく何度言っても正しい意味では伝わりません。今はそういう時期なんだなと思われるだけです。
永続的だと思われない
それなら、理解できるような明確かつ簡潔な言葉はなにかと考えると、おそらく「人を好きにならない」という言い方が分かりやすく伝わるのではないかと思います。
無性愛者ではない人でも、交際願望や結婚願望がない時期なんていくらでもあるでしょう。
それとは意味が違うのだと伝える為には、「人を好きになったことがないし、これから先もない」という言い方が一番伝わりやすい気がします。
ただ問題は、その言葉を知人や同僚に言うのはちょっと躊躇するということです。
たいぶ勇気いる
すごく深刻に取られて引かれたりしたら困ります。というか、おそらく引かれます。
人を好きにならない→愛がない→冷酷人間→サイコパス!?みたいになったら目も当てられません。
もういろいろ違う
そもそも無性愛者は恋愛感情を抱かないだけで、誰かに好意を持つことは当然あります。
でもそういう厄介な誤解をされると余計に面倒なので、結局結婚も恋人もいらないという言い方しか私はしたことがありません。
結局伝え方は決まってる
私は家族や親しい友人にさえ、「無性愛」という言葉を使って自分の性質を説明したことは一度もありません。
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無性愛を家族や友人に理解してもらう方法
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無性愛者である自分ですら「無性愛」という存在を知ったのはつい最近なのだから、相手が正しく知っている可能性なんて皆無です。
絶対知らない
なので自身のことを説明するときはいつだって、「恋人はいらない」「誰とも付き合う気はない」「結婚する気はない」という言い方ばかりで、相手にその手の話題を振られたときのみ、そう答えます。
「自分は恋愛感情を抱かない無性愛という性質なんだ」と、自ら進んで主張したりはしません。したところですぐに正しく理解してくれるとは思えませんし、知人程度の関係性の人に詳しく説明するのは面倒に感じてしまうのが正直なところです。
そんな熱意はない
これから先、この性質がどれだけ世の中に認知されるようになるかは分かりませんが、「無性愛者なんだ」「へー」で通じるような時代は、ちょっとまだなかなか想像できないです。
自分も広めてないし
本当の意味で理解してもらわなくてもいい
特別親しくもない人たちには、本当の意味で理解してもらわなくてもいいと、自分は考えています。
「なんか知らんが恋人を作る気がない」とだけ思ってくれれば、「恋愛感情が存在しない」ことまで分かってくれなくてかまいません。そこまで内面を知ってほしい間柄でもないですし。
家族や友人と違って
何度やりとりしてもしつこく恋愛話を振ってくる人はいますが、「もういいって」という顔をして適当にあしらいましょう。所詮、ただの暇つぶしや繋ぎの話題や惚気です。
それでも詮索が邪魔くさい場合、架空の恋人を作って別れて「もう恋愛はこりごり」路線もいいかと思います。酷い目にあったからもう誰も信用できないとでも言っておけば、少しは遠慮してくれるかもしれません。
別の詮索が始まるかもだが
ただ、ひとつ重要なのは、「適齢期を過ぎても結婚できない人」として腫れ物扱いされるおそれがあるということです。
それはそれで結構厄介です。誰かの結婚生活の話になるたびに「あ…」みたいな空気をされたら居たたまれません。
やめてくれ…
それを少しでも防ぐために、 例え理解してもらえなくても、自分にはその気がないのだということはきちんと表明しておいた方がいいです。
近年では生涯未婚率が高いのは周知の事実なので、そこまで奇異の目で見られるようなことはないと思います。